統計検定2級に合格しました!
2016年6月に受けた統計検定2級に合格しました!
統計検定とは
統計検定とは、日本統計学会が行っているデータ分析や統計学の技能を認定する資格で、最近いわゆるビッグデータや企業のデータ分析のニーズの高まりを受けて、統計学はこれからますます重要になると言われる技能です。
http://www.toukei-kentei.jp/
2級を受験
というわけで、最近は仕事でデータを扱うことも増えてきたので、学生時代の復習のつもりで今回は2級を受験してみました。
2級は大学初等レベルといった具合で、平均・分散・標準偏差等の扱いからt検定などの統計的検定手法や重回帰分析、ベイズの定理などが主な範囲です。
問題は全て5択のマークシート式で、90分32〜35問程度で合格ラインは明らかにはされていないものの、6〜7割程度といわれています。
試験は6月19日にあったのですが、自己採点は62%(34問中21問正解)と、例年ならばやや不安なラインでした。
どこかの予備校が出している問題の講評を見ると今回の問題は今までで一番難易度が高かったようで、合格ラインもやや下振れしたのかもしれません。昨日結果が届いたのですが、無事合格してました。
2級の勉強方法
勉強方法としては、まずは最初に公式の過去問を解きました。問題のパターンがある程度決まっているので、やはり過去問を中心に問題に慣れつつ、分からないところを最初に見極めるというかんじで勉強に着手しました。
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2013〜2015年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2016/03/23
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それに加えて、自分にあった教科書を一冊選び、まずは通読。そして過去問で解けなかった問題や理解の浅い内容に出会うたびに振り返っていました。私はもともと大学では軽く講義は受けたことはありますが、ほとんど記憶から消えていたので最初からやり直すつもりで、ネットで評判のよさそうな以下の統計学の教科書を買いました。これは東大の教科書ですが2級の出題範囲とピッタリなので手元にずっと置く本としてはちょうどよかったです。教科書は実際に手にとって中身を見て、自分に合いそうなものを選ぶとよいと思います。(公式の教科書は評判が悪かったので見送り。。)
- 作者: 東京大学教養学部統計学教室
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1991/07/09
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あとは副読本として、何年か前に話題になった以下の本を2冊読みました(これは図書館で借りて一回通読しただけ)。教科書のように文体が固くなく、簡単なイメージで理解しやすいように書かれているので教科書と合わせて読むと効果的でした。
- 作者: 西内啓
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/01/24
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統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法
- 作者: 西内啓
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そしてときには手元のパソコンで実際に計算させたりしてみました。Excelでもいいけどデータ分析用のRというプログラミング言語があるので、それと統計をいっしょに勉強できる以下の本で実際に動かしながら通読しました。t検定とかを実際にやってみる分には簡単にできる上、ちゃんと教科書的な解説もあるので基本を理解するにはよかったです。
- 作者: 山田剛史,杉澤武俊,村井潤一郎
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: 単行本
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で、一通り知識をインプットしたらあとは繰り返し過去問を解くのみ。過去問は5回分があったので、最終的には3周くらいやって9割程度正解できる手応えになった時点で本番に挑みました。
実際には上でも述べたように、今年の問題は難化しており、これまでの過去問にないようなパターンの問題も出題されており、私は実際にそのタイプの問題はほとんど不正解だったのですが、それでも他で補えば合格ラインには届いたようです。
次は準1級
2級のつぎは準1級なのですが、ここからはマークシートではない記述式の問題が多少入ってくるのと、範囲も大学初等からやや応用レベルになるらしいので、気が向いたら勉強して受けてみようと思います。