かたてまダイアリー

新婚共働き夫婦が仕事の片手間にたしなんだことを記録するブログ

固定資産税 〜使わない土地や家屋の相続について考える〜

この間、前に亡くなった祖父母の固定資産について母と話す機会がありました。祖父母が亡くなってから結構経ってるので既に母の姉妹間で相続し終えたものと思ってましたが、聞いたところ、使い道に困る山の土地と家屋なので、誰も税金払ってまで貰おうとしないとか。大事な思い出が詰まっている土地や家屋ではありますが、祖父母がいない今では、そこだけぽっかりと時が止まったように置かれています。
誰も住んでいなくとも固定資産税はかかり、その費用は大した額ではないので、今のところ祖父母の遺産より支払っているみたいですが、それでもいつまでそうしているのか..。ということで、今回は固定資産税についての考察です。

固定資産税は、法務局で賦課期日である1月1日に登記されている所有者に課税され、所有者が亡くなっていた場合は相続人の一人を代表として定めて納税通知書を送付出来れば問題ないようです。
法務局での所有権移転の登記は速やかにとのことですが、なかなか登録免許税がかかる上に手間だということで手続きを進めるのが遅くなる方も多いようですね。産まれてから亡くなるまでの戸籍やら印鑑証明書やら..集める書類が多いからなぁ。
所有権移転登記をしていなくても特に何も言われず、固定資産税を払っていればいいのであれば、私の母のように、そのままにしてしまうのもわかる気がします。

そのままにしていて面倒なのは、実際にその土地や家屋を動かす時です。その資産を相続、売買、となった時に常に相続人全員の意思の確認が書面で必要になります。遠方にいる方に署名して貰ったり、その方々の書類を揃えていくのは確かに難しかったりしますね。ましてや、相続人が亡くなって、その子どもの代まで相続権が広がったら余計に。
相続放棄も出来るのですが、資産がある場所を管轄する家庭裁判所に、相続が発生または相続人だと知ってから3ヶ月以内に手続きをしないといけないのだとか。3ヶ月って働きながら書類揃えてたら案外忙しいような気も。人が亡くなった時ってバタバタしてるし(ー ー;)

まぁ、こんな感じで色々調べてみた結果、我が家の場合は相続放棄はもう時期的に出来ないし、相続人が増えていく前に相続をするしかないのかなと。母に調べた内容を伝えたら、年末年始に、母が姉妹間で話し合うそうです。
なかなか、母や叔母達にとっては実家であり、両親と子供の頃の思い出が溢れる土地や家屋。気持ちに踏ん切りがつかないのでしょう。私も実家に愛着あるし、仮に相続が発生しても、気持ちの整理に時間がかかって、直ぐに手続きに進めないかも..。相続って、あまり触れたくないけど、ほっとくと大変で、いつかは直視しないといけないものなんだなぁと感じました。

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